多くの方々の支えがあり、おかげさまでエスグラは第15期を迎えることができました。
心より感謝申し上げます。
私は、第3期からエスグラ実行委員になりました。たくさんの業界関係者が集まるエステティックグランプリの活動の中で、人との関り方やチームで目標に向かう事の素晴らしさ、人を育てる楽しさなど、たくさんの学びを得て成長させていただきました。
ある経済研究所の調べで、2023年度のエステサロンの市場規模は前年度比99.2%の3,139億円と4期連続マイナスで推移しています。背景としては、大きく2つの問題があると考えられます。
その問題の1つ目として、「エステティシャンの成り手不足」です。多くのサロンが人手不足に悩まされており、エステティック科のある美容専門学校では閉校を余儀なくされ、エステティック科は他のビューティ科と統合するといった事が相次いでいます。これは、エステティックという職業を目指す子供や若者たちが減少傾向にある以外に他ありません。
エスグラでは、こういった問題に対してエステティシャンという仕事が子供達の将来の選択肢の一つになるよう、スクール委員会の活動に力を入れ未来のエステティシャン作りに貢献していきます。
はじめの挑戦として第14回フェイシャル技術部門で、グランプリを受賞したエステティシャンをフランス大会にエスグラ代表として派遣し、グランプリエステティシャンへの注目を集めていくことから始めたいと思います。
エステティシャンという仕事が憧れの存在になるようエスグラから「スター」を誕生させます。
エステティック業界が抱えている問題の2つ目として、「エステティックを利用するお客様人口の減少」です。SNSやTV、街を歩くだけでも、宣伝や広告は、エステより美容医療の方が多く目につくようになりました。
美容医療を受診する顧客側の心理的ハードルも年々下がり、結果、エステサロンに通うお客様の母数は減少傾向にあります。
そこで、エステティックと美容医療の棲み分けを理解していただけるよう、広報活動にも注力し、エステティシャンの接客やホスピタリティ、心から癒され結果の出せるエステティックの素晴らしさを改めて発信していきます。
また、エステティックの新しいビジネスモデルや成功事例を発掘するため、情報が集まってくる仕組みの構築、今働いているエステティシャンを「守り育てる」ため、これまで以上に学びや成長、仕事への自信を持ってもらえるような勉強会を開催していきます。
関わる皆様にとって、「エステティックグランプリがあってよかった」と思っていただける取り組みを目指していきます。
エステティックグランプリの業界に対する影響力も年々高まってきているように感じます。それと同時に、時代の変化、業界全体の変化をしっかり感じ取り私たちが行う活動や取り組みも新たな「変革」の時期でもあると感じています。
歴代の皆様方が育ててきたエスグラを継承し、「自分たちの業界は、自分たちで良くする。」
そのために、今期のテーマを「変革」とし、5年後10年後、「今があったからこうなった」と言ってもらえるような活動をしていきたいと思っています。
理事長